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亀口 公一(子ども心理臨床カウンセラー)

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ころぽっくる流ひと道 子ども編

〜子ども心のつきあい方〜

子ども心を知る


〇子どもは、お母さんのお腹の中にいるときから、外の世界(親/社会)にメッセージを贈っています。

〇子どもは、15歳になるまでは親/社会に対して子ども扱い(責任なき権利の行使=自己中心性の受容)を求めています。

〇子ども心は、生後3歳、9歳、12歳、15歳の3年ごとに節目を迎えながら変化し、成長します。15歳以降、宗教的、社会的意識に目覚めた時、おとな扱いが必要です。

〇子どもは、自分の行為とその結果を複数の選択肢から選択し決定する能力をまだ持っていません。親/社会は子どもに自己決定や自己選択を強く迫ってはいけません。

〇親/社会は、子どもの問題行動を子ども自身の個人的な問題(精神疾患/精神障害/発達障害)のせいにしてはいけません。子ども心を理解するためには、対人関係(親子関係、友だち関係、学校内関係等の関係性)の問題として取り組む方が早道です。



子どもの問題行動に対する
10の心理的支援


問題行動 心理的支援
子どもの暴力(攻撃)
最初に全身で抱きしめ安心させる。親の完璧主義や躾より遊び。
子どもがキレる 情動スイッチが入る前の予兆を察知し、それとなく気をそらす。
子どもの
カンシャク
自尊心の傷つきが火種であるカンシャク玉を一緒に共有、共感。
子どもの
ダダこね
動き出した感情は急に止められない。怪我しないように見守る。
子どものいじめ いじめの原因は、いじめられた結果であることを理解してやる。
子どもの
引きこもり
知らないことや知らない人への接近を恐れる気持ちを共感する。
子どもの退行 本人が望む赤ちゃん返りをできるだけ最低3か月は受け入れる。
子どもの固着(固執) 止まった感情は動きにくいのでゆっくり気分転換や諦めに誘う。
子どものチック 過剰に反応せず、止めさせようとせず、選択的不注意に徹する。
子どもの非行・違反
早めに精神疾患の除外診断をして、より健全な心的環境を提供。